高圧ガスのお仕事 その⑥

私たちの生活の中では、たくさんのガスが使われています。
その中でも今回は、医療分野での高圧ガスの活用についてお話させていただきます。

主に病院で使用されているガスは『医療用酸素』です。
工業系でも使われているガスですが、医薬品の製造許可を受けた事業所で製造されています。
他にも、医療用炭酸,液体窒素・窒素ガス,滅菌ガス,亜酸化窒素(笑気),ヘリウムガスなど様々あります。

医療用酸素は、吸入治療や麻酔、人工呼吸に活用されます。

医療用炭酸は、レーザー治療や腹腔鏡手術など、手術の際にお腹を膨らませるために活用されています。
炭酸ガスを原料としたドライアイスは超低温で、コロナウイルスワクチンの輸送や保存にも活用されています。

液体窒素は196℃と超低温であり、凍結治療などに多く使用されています。また、検体や臍帯血を凍結保存する際にも使用されています。
他にも窒素ガスは医療機器の駆動用として使用される等、用途は多岐にわたります。

弊社ではMGR(医療ガス情報担当者)の資格を取得し、医療機関内での医療ガスの安全管理について、専門家として適切にアドバイスします。

病院だけではなく、在宅酸素療法を受けられている患者さんに対して高圧ガスの基礎知識の説明や各種機器の取扱い方法、
火気の扱いなど安全上の注意事項など、適正な使用方法の案内に努めています。